DIYニュースのまとめ

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2DKを”夢のマイホーム”に変えた、現状回復できるDIYって?

お洒落なインテリア雑誌を眺めて、「いつかはこういう家に」と夢を膨らませている方はいませんか?「その”いつか”って、いつやってくるのだろう?」と遠い未来の話として考えている方も多いかもしれません。

今の住まいを、リーズナブルなお値段で、理想の城に変えられる方法があればいいのに… そんなふくらむ夢を現実に変えるのがDIY(Do it yourself)のリノベーション。自分でやれば、コストダウンも可。空き家をシェアオフィスにしたり、個人宅をがらりとリフォームしたり、とその可能性は無限大。今やそのブームは全国区で広がりつつあります。

そこで今回は、DIYで築47年の自宅を、新築同然にまでリノベーションした久米まりさんにお話を伺いました。久米さんが実践する、ワクワクDIYの様子をみなさんにもシェアしたいと思います。

■築47年の物件が新築同然。ここまで変わる!マリ☆マジック

久米さんのお住まいは築47年2DKの集合住宅と伺っていた私。

取材の日「どうぞお入りください」と、ドアが開いた瞬間、そこには想像を越えた別天地が広がっていて、とても驚きました。

「どうぞ、どうぞ」と久米さんに促され、靴を脱ごうと視線を足元に移すと、整然とヘリンボーン模様に組まれた床。土足で踏んでしまうのが忍びないくらいにきれいです。

中に入ってみると、2DKという間取りを感じさせない開放感。部屋と部屋を仕切るふすまがありません。

久米さんは寝室と子ども部屋との仕切りを取り払い、壁も天井も真っ白ですっきりと統一しています。通していただいたリビングも、古材風のクッションフロアが敷かれ、壁には漆喰まで塗られ、ここが和室だったという痕跡は1ミリも見られません。

DIYを始めた理由

久米さんがこのお住まいに越してきたのは今から5年前。結婚して、いちばん最初に住んだ新居がこの2DKの集合住宅でした。しかも内覧ができない物件だったとか。

鍵を開けてびっくりしました。想像以上に古くて、最初はちょっと落ち込みました(笑)
キッチンカウンターとカメラインターホンのある新築にあこがれていた久米さん。

でも、落ち込んだのは、ほんのちょっとのこと。換気扇を買うためにホームセンターに立ち寄ると、今まで見たこともないようなDIYの道具がありました。そこで初めてDIYという言葉と出会った久米さん。まずは床に敷くクッションフロアを大量に購入。さっそく貼ってみると、部屋ががらりと変わりました。

「これはいけるかも」と心が前向きになり、今度は壁、さらにはキッチンカウンターなど、住みながらコツコツDIYを続けていったそう。その様子を写真に撮り、手を加える前と後を見比べながら、少しずつ変わった様子を見ているとどんどん楽しくなってきたといいます。

■読者数1万人を越す、超人気ブログ

それまでDIYはおろか、工作でさえあまりやった経験はなかった久米さん。

DIYの本を見ても、設計図を見て、ものをつくることさえできなかったそう。そこで、ブログには他の人も見ればわかるように、写真を交えて「設計よりも過程」を大切にブログを書きました。さらに、自分が試行錯誤した箇所にはとてもていねいな解説がついているのがポイントです。

久米さんが綴る日々のDIYのレポートは、いつも楽しいとワクワクがあふれています。こうしたワクワクの思いが伝わりブログのコメント欄は大にぎわい。読者数が1万人を越す大人気ブログになりました。

折しも時はDIY&リノベーションブーム。このブログをきっかけにUR賃貸住宅からオファーを受け、DIY住宅をプロデュースすることになりました。

通常、賃貸住宅は退去時に現状回復義務があるため、壁紙をはったり、作り付けの家具を設置することができません。ところが、このDIY住宅はその現状回復義務を免除し、さらにはDIYの施工期間として最大月額家賃3ヶ月が無料となる画期的な取り組みでした。

とはいっても、あまりにも前例がないこの事例。いきなり壁を自由に塗っても良いと言われても躊躇してしまうもの。そこで人気ブロガーの久米さんに白羽の矢が立った、というわけです。久米さんのプロデュースをきっかけに、約20世帯がDIYをしながらこのDIY住宅に住むようになったそう。

カリスマDIY主婦Kume Mariさんに聞く2DKを”夢のマイホーム”に変えた、現状回復できるDIYって? | greenz.jp